サイズ比較
[ シミュレータで他と比較する ] »ミフネリュウ
[ Theropoda gen. et sp. indet. ]
熊本県御船町で発見された、日本国内で初めて確認された肉食恐竜の化石。主に歯や部分的な骨の化石が発見されており、全身骨格は未発見のため全体の姿は近縁種から推測されています。
[ 詳細解説 ]
日本初の「肉食恐竜」発見の歴史
ミフネリュウ(御船竜)は、1979年に熊本県上益城郡御船町の白亜紀後期(約9000万年前)の御船層群から発見された、中型から大型の肉食恐竜(獣脚類)です。
当時、御船町付近で地質調査を行っていた研究グループによって、長さ約7cmの鋭い歯の化石が偶然発見されました。これが**「日本で初めて公式に認定された肉食恐竜(獣脚類)の化石」**となり、日本の古生物学史上において非常に高い知名度と歴史的価値を持っています。
[!NOTE] 化石の発見状況について 現在までにミフネリュウとして見つかっているのは主に歯の化石や部分的な骨の化石のみです。全身の骨格は未発見であるため、図鑑の復元イラストは、近縁のテタヌラ類(メガロサウルス科やアロサウルス類)等の骨格データを参考に推定されたものです。
特徴と分類の歴史
発見された歯は左右に平らなブレード状で、後ろ側の縁に肉を切り裂くための細かい「鋸歯(キョシ/鋸の刃のようなギザギザ)」が整然と並んでいました。
発見当初は、ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄した代表的な大型肉食恐竜である「メガロサウルス科(Megalosauridae)」に仮分類され、通称「ミフネリュウ」として親しまれました。しかし、その後の比較研究や近年の再解析により、メガロサウルス類ではなく、より進化した系統である「コエルロサウルス類」、あるいは初期の「ティラノサウルス上科(Tyrannosauroidea)」の比較的大型の種である可能性が浮上しています。学名の「ミフネサウルス・ヤポニクス」は正式な命名手続きを経ていない裸名(非公式名)ですが、今なお九州を代表するシンボル恐竜として語り継がれています。
[ 基本スペック ]
白亜紀後期
日本(熊本県)
獣脚類
肉食
6.0m
1.0t